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2009年6月 1日 (月)

相撲協会に異議あり。“千代大海に【無気力相撲】はないだろう”

 今日は、池内です。はや6月ともなり、いつもの散歩道ではうすい紫色やピンクの“アジサイ”の花も見られるようになりました。

 さて、5月24日の春場所千秋楽では、大関3場所目の“日馬富士”が横綱“白鵬”との決定戦を制して14勝1敗の好成績で優勝を決めました。

 体重126㎏と幕内では最っとも軽い“日馬富士”が、両横綱、5大関を破っての優勝はまさに快挙としか言いようがない文句のつけようのない相撲内容でした。

 糖尿病や肋骨骨折のため先場所2勝13敗と大敗を喫した大関の“千代大海”は角番でしたが、見るも痛々しいほど痩せており初日を見る限り最後まで持つかと心配しました。 

 しかし、連日全力でとる相撲で、前半は5勝2敗と好調、後半は横綱・大関との対戦が多く3勝5敗となりましたが、千秋楽では関脇の“把瑠都”を破って勝ち越しを決めたのでした。

 私は大分市出身で中学までは暴走族だったという“千代大海”こと“須藤龍二君”と、同じく福岡県は筑豊出身の“魁皇”が好きで長年のフアンの1人です。

 《誰もが注目する異色の経歴》

 入門までの“龍二君”は、九州では1・2を争う暴走族「十二単(じゅうにひとえ)」のリーダーとして鳴らし、喧嘩をしたやくざからスカウトされたというエピソードまで持つ男です。

 中学i二年生の折に柔道の全国大会で3位、極真空手の九州大会で3位に入賞したほど格闘技のセンスに恵まれていましたが、推薦入学での高校進学は断られました。

 一時とび職をしていたそうですが、母親を安心させるために19才の時に名前だけ知っていた元横綱千代の富士の「九重部屋」の門を叩き、『剃りの入った茶髪』のため一度目は追い返えされたそうです。

 入門後はこの部屋には類を見ない独特の『突き・押し』で頭角を現し、入門から3年後に十両に、5年後に新入幕を果たし、翌年の夏場所(5月)には小結に昇進しました。当時の彼を知る人はその勢いにびっくりしたものでしょう。

 翌年の初場所(1月)に関脇3場所目で決定戦でも横綱“若乃花”を破って初優勝、この年の名古屋場所(7月)に異例の速さで大関に昇りました。

 当時は大関は“貴ノ浪”と“武蔵丸”の2人だけで、過去3場所の成績が32勝13敗と規定の幕内連続33勝には1勝届かない成績での昇進は当時大きな話題なったものです。

 この夏場所終了後で、これまでの幕内(71場所)での戦歴は585勝373敗107休とケガなどによる休みは多いのですが、一度も関脇に陥落したことがありません。

 また、幕の内での3回の優勝、3賞の受賞5回は、この“突き・押し”タイプのお相撲さんにしては立派なものです。早くやめる大関が多い中で彼は10年も大関を張っているのですから並大抵のことではありません。

 昔のあだ名は「ブッチャー」だったそうですが、顔も身体も丸っこい、本当に人なっつこい笑顔をみると勝っても負けてもほっとします。

 最近きたないバンソウコウだらけの力士が多くなっている中で、彼は“プロだから”と場所入りの前に40分間のオイルマッサージをしていたことを今回調べて始めて知りました。

 先場所は病気とケガで大きく負け越し、角番の今場所を心配した不安も多かっただけに、千秋楽での勝ちはまさに長年の努力の結晶ではなかったかと喜んだものです。

 《協会の【無気力相撲】の注意には驚いた!》

 この報道は先週の金曜日(29日)の「毎日」、「報知」、土曜日(30日)の「毎日」、「産経」 、「スポーツ報知」など一部の新聞で報じられましたのでご覧になった方もおられるでしょう。

 29日毎日新聞夕刊では社会面に大きい見出しで『千代大海、把瑠都「無気力」相、撲監査委員会が「注意」』とあり、30日朝刊にも大きく『世間の目厳しく(千代大海、把瑠都「無気力」相撲)協会は毅然とした対応を』”とセンセーショナルにとりあげました。

 29日の報道は、“千秋楽の土俵で見ていた放駒審判長(元大関魁傑)から観察委員会に要請があり、友綱委員長(元関脇魁輝)がその日のうちに両力士への注意を口頭で伝えた”というものです。なお、“今回は故意というとらえ方はしておらず、注意にとどめた”とされていました。

 30日の報道内容は、前日の報道にさらに因縁をつけたような内容で、“注意だけで済ませた協会の対応に問題があり、中途半端ではなく毅然とした対応をとるべきだ”としており、それはそれで分からないではありません。

 ところがその後がいけません。将棋の「自分にとって消化試合であっても相手にとって重要な対局であれば全力で負かしにいけ」という名言を引き合いに出し、“1人1人の力士が真摯な土俵態度を積み重ねない限り、フアンの信頼を勝ち取ることはできない”と断言しているのです。

 これらの報道内容は、ほとんど毎日中入り後の相撲を見ていた1フアンとしての私には分からないことが多すぎます。むしろ、相撲協会の対応や毎日新聞の報道に腹を立てています。

 なるほど相撲協会の業務の根本規範である「寄付行為」の施行細則の第12条には『本場所における故意による無気力相撲を防止し、監査し、懲罰するため、相撲競技観察委員会を置く。観察委員会並びに懲罰に関しては理事会の議決を経て、別に定める 』とあります。

 残念ながら、「理事会の議決を経て、別に定めるられた規定」をネット検索では見つけられませんでしたが、そもそも『放駒審判長(元大関魁傑)から観察委員会に要請があり、友綱委員長(元関脇魁輝)がその日のうちに両力士への注意を口頭で伝えた』ということ自体がおかしいと思いませんか?

 私は以前に「元大関魁傑」の相撲も「元関脇魁輝」の相撲も何度も見て知っていますが、どちらも大した力士ではなかったような記憶があります。「魁傑」」など数場所で大関を辞めたのではないでしょうか。

 これらの親方が“芭瑠都”はともかく、33才になるまで10年を超えて大関の地位にあり、長年相撲界のために貢献してきた“千代大海”に無気力相撲の烙印を押すこと自体が理解できません。

 現役時代に“千代大海”に何度も負けているとか、このほかに土俵外でも何か個人的に含むところがあるとしか思えないのです。

 なるほどこのところ大関“千代大海”が糖尿病や肋骨骨折などの大怪我で振るわなかったのは事実です。普通の力士なら先場所はもちろん今場所も休場していてもおかしくなかったと思います。

 しかし、彼は先場所も今場所も休まなかったじゃないですか!15日間一生懸命相撲をとる彼の真摯な姿に多くのフアンは惜しみない拍手を送ってきました。

 それがどうでしょう?最も彼を良く知っているはずの元力士(今はえらそうに役員として周りに座っている)がなんでしょう?“千代大海”に無気力相撲などあるはずがないことを彼ら自身が1番知っているはずでしょう。

 この文章を書いている私自身か゜またもや興奮してムショウに腹が立ってきました。

 しつこく報道した毎日新聞にも文句があります。13度目の角番となって連日必死の相撲を取っている“千代大海”が7勝7敗で迎えた千秋楽になんで無気力相撲をとる必要があるのでしょうか?

 場所前からの病気とケガに加え、中日からは左足太もも肉離れしており、ほとんど気力だけで勝ち越した大関“千代大海”でした。

 その態度は賞賛すらされ、非難されるいわれは全くありません。それが理解できない相撲フアンはいないでしょう。この相撲記者もよほど“千代大海”を知らないか、偏見を持っているようなのです。

 30日に国技館で開かれた“元関脇春日錦”の断髪式に出た“千代大海”は「死ぬ気で相撲をとると師匠に誓い、最後の気力を振り絞って勝つことができた。ケガを治せば、みなさんに誤解されないような相撲が取れる”と報道陣に語ったそうです。

 ただでさえモンゴル勢に席巻され凋落傾向の続く相撲協会、高齢になって多少往年の馬力はなくなっても元気な相撲を取り続ける“千代大海”や“魁皇”には多くのフアンがついているのです。

 そのことを相撲協会は忘れず、まじめな力士を大切にする言動を切に望みたいものです。

 もう1つ、30日の毎日の朝刊には『「前時津風親方に実刑、「弟子との距離」戸惑う親方衆』という見出しの記事が大きく載せられていました。

 自分も暴力を振るい、弟子を3人も使って将来のある入りたての若い力士を死なせ、しかも、自分の行為すら認めようともしない元親方、6年の求刑は短すぎると思う人も大勢いるでしょう。

 現時津風親方は、失望からとうとう車椅子の生活にまでなってしまった父親ら遺族に直ちに謝罪の意を表しましたが、相撲協会はまだふてぶてしく沈黙をしています。

 世の中の常識から自らを隔離して、親方制度の仕組の積極的な改善を図らず、身内の親方達が犯した犯罪にすら詫びることのできない協会には未来はありません。

 「協会は大きく変わってもいいから、庶民の楽しみである相撲はずっと残っていて欲しい」これは私たち外部の多くのフアンの率直な気持ちではないでしょうか?

 もっと何とかならないのかと思いつつ、本日のこのお話は終わりにいたします。

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